「バイオメカニクス=生力学」

biomechanics

上のスキームは

“バイオメカニクス= 生力学”

・・・の説明です

矯正治療における力系は

本来何ら支点を持たない

フリーボディー力学です

上のように

泥沼に植わった2本の杭に

もう一本の杭を水平に結び受け

そのちょうど右から1/3のところに

回転力を加えると

2本の杭はどのような動きをするだろう

・・・ということを力学的に証明するのです

ただし昨今ハヤリの

マウスピース矯正やら

インプラント矯正では

従来から研究されてきた

そんな知識すら必要とされません

私たち矯正専門医は

“バイオメカニクス= 生力学”

・・・についてしっかりと叩き込まれ

作用すれば不可避の反作用を

いかに治療に+の方向に打ち消してゆくか

・・・を考えながら矯正治療を進めてゆきます

BiomechanicsInMixedDentition
混合歯列における矯正歯科力系=バイオメカニクス

図は最前の杭と同じメカニクスを

学童期= 混合歯列の患者さんに施した時の説明です

この時期では

前歯と6歳臼歯の間にある乳歯を

歯茎側に一段低いユーティリティーアーチを用いパスして

6歳臼歯部分をtip-back 歯茎側に曲げます

6歳臼歯のチューブにセットした

ユーティリティーアーチは

前歯にセットする前は

歯茎の下の方に来てしまいますが

これを

“ヨイショ”・・・って

前歯にエンゲージすると

前歯にはかみ合わせを浅くする力が生じます

その反作用は6歳臼歯

・・・に時計回りのモーメントとして働き

モーメントのかかった歯は伸び上がって来ます

これがさらに前歯の噛み合わせを浅くするのです

TMJresponseInMixedDentition
学童期= 混合歯列期におけるバイオメカニクスによる顎関節の反応

鍵をかけられたように

顎関節部で後方に押しやられた下顎頭は

アンロックされ解放されて

前下方への自由な成長発育を復帰させます

 

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定