「現代日本の歯科事情」

日本人20~80歳残存歯数

“ハ,ハ,歯〜〜イ!木知 徹(きしりとおる)だよ!みんな歯磨いてる?!”

MrKishiriToruTBIAbatar
歯磨きアバター木知 徹くん

きょうは僕の暮らすスウェーデンと日本の歯科事情についてお話ししてみようと思う.

アメリカもそうだが,現代の歯科医療のあり方は,インターディシプリナリー・・・っていって,一人の医者が(百均みたいに)何から何までこなすんじゃなっくって,専門医間連携診療が主流.一般医科の内科にしたって,循環器内科・呼吸器内科・消化器内科・・・みたいに専門分化され,先生方はそれぞれ得意な,またその分野での専門教育を受けて診療されている.

歯科でも保存修復科(ムシ歯を治す)・歯内療法科(歯の根っこの治療)・歯周病科(歯茎の治療)・補綴科(入れ歯)・口腔外科(手術を担当)・小児歯科(子供の治療)・矯正科(歯並びの治療)・咬合治療科(歯の噛み合わせの治療)・顎関節症診療科(TMD・口腔顔面疼痛等の治療)インプラント科(人工歯根)etc, etc.

・・・ってこんなに専門分化している.

“エっ!変だな”・・・って思った?

だって,街には歯医者さんしかなくて,それもみんながこどものムシ歯からおじいさんの入れ歯までオールラウンドにやってる・・・って?

これは現在の社会保険制度が生んだ本来の姿とはかけ離れた姿.アメリカでは歯科医院にはレントゲンもなくって,レントゲン科の先生を受診する.歯並びはオーソドンティスト= 矯正歯科医,根っこの治療はエンドドンティスト= 歯内療法専門医・・・みたいに,インターディシプリナリーな= 連携医療が行われている.でも,ちょっと治療費は嵩むから,お金のない人たちは,メキシコとの国境で待つ歯科バスに乗って,安い医療を求めてゆく.

わが国では社会保険の仕組みから,決められた財源を,みんなでちょっとづつ分かち合うみたいな方法で,医療行政が成り立っている.たとえ良かれと思っても,このルールから外れれば,医療費は支給されず,返戻箋となって戻ってきてしまう.この自由経済の中で,超社会主義的仕組み.”歯科を眼中に入れない予防医学は寝言である”・・・とまで言われ,社会全体が予防歯科の恩恵を受ければ,医療費の財源である社会保障費が1/5まで圧縮されるといったデータまで存在するのに,毎年医療費は1兆円規模で増加を続けてゆく.健康保険とは名ばかりの,検診や予防処置も許されない現行の馬鹿げたシステムを,行政レベルで誰かが気付いて手を打たない限り,ゴミ出しをせず,消臭剤を巻き続けるよろしく,ステロイドや抗生剤の薬漬けでこの国はやがて滅びるだろう.

上に掲げたアイキャッチ画像は,わが国における残存歯数.横軸が20〜80までの年齢.縦軸は残存歯数.20の時に7×4= 28全てあった歯は,赤いラインが示す全国平均では80歳時点で5本になってしまう.青が示す指導は受けたが自己流の人は,70時点では10.数本あるのだが,80歳では同じ5本まで減少してしまう.

それでは,一番低空飛行を続けている緑のグループは?痛い時だけ歯医者に行ったグループ.負のスパイラルが如実にグラフに現れている.次回は今回に続き,その点について議論してゆこうと思う.

 

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院長:歯科矯正医 山本一宏
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
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日本成人矯正歯科学会認定医
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