「正解は億劫がらずに矯正歯科医を受診するということ」

ORTHOPHOS XG

このところやり直し矯正の需要が多い.中にはかなり遠方からの受診も・・・

矯正装置が入ってからかれこれ5年も経つのに,およそ歯が動いている気配がない.

デタラメ矯正
サイレント矯正=待てど暮らせど歯が動いている気配なし
デタラメ矯正の専門医によるやり直し矯正
足場は組んだが職人が来ないサイレント矯正歯科医によるやり直し矯正結果

歯は並んできたが噛み合わない・どこで噛んでいいかわからない.

口がでかくなったようだし,

小顔でもなくなってゆく.

矯正専門医会中のNG矯正群
歯は並んだが噛めない矯正が増えている

矯正装置が入っていない時にはなかった頭痛や疲労感を感じるようになってきた.

めんどくさい

確かに信頼して医者を選んで開始した矯正治療.

多少変に感じても,もう数十万の治療費も支払っているので,もう少しだけ任せておこうか・・・.

近い

簡単に済む

お母さんもおじいちゃんもなになにちゃんも通っている

・・・などなどの理由から開始した矯正治療.

プロとしての修行を経ている学会認定医が約3000人.それに対し矯正歯科の看板は,その10倍にも当たる30000件を超えて存在する.

中には専門医は言うに及ばず,認定医すら取得していない,または,月1で専門医が訪問するだけに過ぎないのに,”歯科・矯正歯科”・・・なる看板を掲げている輩もいる.

我が国における矯正歯科事情の混沌を打破するには,

“歯の治療は矯正歯科の看板のない歯科医院を受診する”

“歯の矯正は歯科の看板のない矯正歯科医を受診する”

・・・しか手立てはないであろう.

現在,GP= 一般歯科医によるインビザライン他の治らない矯正治療から,あまりの返金トラブルの多さに,消費者庁長官により,矯正医療自体がエステ扱いされそうになっている.

アメリカではトップ100ジョブの1位を飾った矯正歯科が,地に落とされそうとしている.

果たして一消費者庁の長官に,職務の煩雑さの責任から逃れるために,医療を崩壊させる権限が本当にあるのだろうか?

たまには,手つかずの症例を最初から診たい.

生きた自身の体を改造する矯正治療も,簡単に済むものではありません.

”早い・安い・簡単に済む”・・・などといった利益誘導に騙され,2年後にがっかりするなら,最初からお近くの矯正歯科医を受診してください.

日本歯科矯正専門医認定機構認定証
日本歯科矯正専門医認定機構認定証
日本歯科矯正専門医認定機構2
日本歯科矯正専門医認定機構2

セファロ分析による診断を含む資料のない矯正治療はデタラメです!

100年の歴史に裏付けられたコンベンショナルな矯正装置が

”価値ある本当の矯正治療”

・・・への最短近道です.

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定

矯正歯科=歯列矯正についてもっと知りたい方は : http://dentofaco.jp

矯正歯科=歯列矯正のメール相談 : kamakura@dentofaco.jp

セコンドオピニオンもしくは来院相談 : call : 0467-22-6702

矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正
カマクラデントフェイシャルオーソピディクス
鎌倉市小町1-5-21森ビル3F
call : 0467-22-6702
E-mail : kamakura@dentofaco.jp
URL : http://dentofaco.jp
院長:歯科矯正医 山本一宏
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
日本歯科矯正専門医学会(JSO)会員
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member

「JAAO= 成人矯正歯科学会2018E-LINEビューティフル大賞に井上真央氏=矯正専門医認定の一本化に向けて・・・2)」

成人矯正歯科学会2018

去る2018.6.24(SUN),JAAO= 成人矯正歯科学会が開催され,E-LINEビューティフル大賞に井上真央氏が選出されました.

前回の blog で,今回は矯正専門医会にも,成人矯正学会にも,日本矯正歯科学会から代表格の歩み寄りがあったことを報告させていただきましたが,

すでに認定医・指導医とあるところに専門医ということで,厳しすぎる条件から,当初100数十名の応募があったものの,その後の申請者数は激減の一途を辿ったとのこと(つまりあまりの厳しさに若い世代が敬遠).また,専門医の在籍していない大学も一つや二つでないことが紹介されました.

必要なのはスーパードクターではない
矯正歯科専門医制確立の必要性を熱く語るJIO初代会長

次に登壇された深町JIO初代会長.わが国の千々に乱れてしまい,消費者庁長官からエステ扱いにされるとまで言われる始末に深い憂慮を示され,若い世代こそ考えたシステム作りを熱弁をふるって力説された.曰く「必要なのはスーパードクターではない」

ところで,こちらJAAO= 成人矯正歯科学会2018E-LINEビューティフル大賞は井上真央氏に・・・メディアは来るは,会場は満席.それぞれの学会が,それぞれの特徴を生かして仲良く歩み寄り,少しでも嫌な思いをする患者さんをなくすべく,日本矯正歯科医師会の設立に向けて,学閥も流派もなく,力を合わせて欲しいと思う.

 

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院長:歯科矯正医 山本一宏
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「矯正専門医認定の一本化に向けて・・・1)」

骨格性上顎前突成人女性症例

昨日平成30年6月24日(日)

成人矯正学会と

第17回日本矯正歯科協会(JIO)学術大会

第7回日本歯科矯正専門医学会(JSO)学術大会

・・・が同日開催されました.

カマクラデントフェイシャルオーソピディクス・山本歯科・矯正

からも

「JSO会員の症例展示」

「顔貌に著しい改善を見た骨格性上顎前突成人女性症例」

カマクラデントフェイシャルオーソピディクス 山本歯科・矯正

(矯正歯科 鎌倉 dentfaco)

山本一宏

・・・として発表がありました.

画像説明 :

①主訴 : 上の前歯の並び

②診断名あるいは主な症状 : 叢生を伴う骨格性上顎前突

③年齢 : 19歳4ヶ月

④治療に用いた主な装置 : エッジワイズ・セラミック装置・ヘッドギア

⑤抜歯部位 : 上下顎左右第一小臼歯

⑥治療期間 : 3年6ヶ月

⑦治療費概算(外税) : 初診料 ¥5,000  診断料 ¥50,000  初診料 ¥720,000  処置料 ¥7,000

⑧リスク副作用 : 所見無し

また今回は院長以下スタッフ全員が両学会に出席し,

さらに

江原チーフの就任式もその晩ヒルズでおこなわれました

今回は

この blog でも再三語ってきた通り

専門医制度の覇権を争っていた

日本矯正歯科学会

日本成人矯正歯科学会

日本矯正歯科協会

でしたが,

日本矯正歯科学会から

両学会に

代表格の歩み寄りがあり

2020年横浜で開催される

第77回日本矯正歯科学会において

3学会公認のすべての専門医による

症例展示を行いたいとの提案がありました.

専門医会には

清水典佳日大教授元日本矯正歯科学会会長

・・・がお見えになり

講演が行われました.

以前にこの blog でも紹介させていただいた通り

氏は日本矯正歯科学会会長就任時ニュースレターに,

「・・・どの大会の商社展示でもアライナー型矯正装置(インビザライン等)のブースは華やかに飾り付けられておりました.同治療に関する講演もいくつかありましたが,私見ではその治療結果はマルチブラケット装置に比べ不満足なものに感じました.日本矯正歯科学会でも本装置による治療でトラブルが多く報告され問題になっており,さらに本装置は医薬品医療機器等法対象外の装置であるため,(中略)今こそ矯正歯科会が一丸となって問題解決に取り組まないと,矯正歯科界は邪悪な人々を滅ぼすための大洪水に見舞われるのではないか・・・」なる見解を示しております.

今回の講演でも,抜歯部位の誤りや,”今拡大しておかないと睡眠時無呼吸になる”等のおよそエビデンスから乖離した勧誘方法や,およそプロとしてあるまじき症例を示され,こうした内にも一般歯科医による矯正歯科治療による被害が拡大しており,消費者庁長田長官によって,この歴史に裏付けられた医療としての矯正治療が,エステ扱いされようとしていることが述べられました.

3団体に日本臨床歯科医会と矯正業者の団体が加わり,5団体としての矯正専門医認定機構(仮称)・・・の成立が期待されます.

 

 

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セコンドオピニオンもしくは来院相談 : call : 0467-22-6702

矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正
カマクラデントフェイシャルオーソピディクス
鎌倉市小町1-5-21森ビル3F
call : 0467-22-6702
E-mail : kamakura@dentofaco.jp
URL : http://dentofaco.jp
院長:歯科矯正医 山本一宏
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
日本歯科矯正専門医学会(JSO)会員
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member

「抜歯? 非抜歯?・・・」

成人女性叢生症例矯正治療前後
主訴 : 歯並びが悪い
診断名あるいは主な症状 : 叢生
年齢 : 18歳0ヶ月
治療に用いた主な装置 : ハーフリンガル装置
抜歯部位 : 上下左右第一小臼歯
治療期間 : 1年11ヶ月
治療費概算(外税) : 初診料 ¥5,000 診断料 ¥50,000 初診料 ¥930,000 処置料 ¥7,000
リスク副作用 : 所見無し

 

矯正治療を始めてゆく段階でいちばんの焦点となるところは,やはり抜歯して治してゆくべきか,非抜歯で治してゆくかの問題でしょう.

“抜くか抜かないか”・・・の問題は前世紀初頭からの論議の的でした.

抜歯?非抜歯?

このページでは,説明の合間合間に,矯正治療が終了して,
素晴らしい歯並び・噛み合わせになった5名の方たちが登場します.
どの方とどの方が,抜歯して矯正したのでしょうか?
どの方が非抜歯でフィニッシュしたのでしょうか?
どうか当ててみてください.解答は本ページ末にあります.

歯を抜いて治療すべきか? 抜かずに治療すべきか・・・この問題は,現代の歯科矯正治療におけるだけでなく,その歴史を通じて常に大きな論議の的でした.
それだけに数多くの研究が為され,時代ごとの多くの説やコンセンサスが台頭し,現代の診断基準に至っております.

前世紀のちょうど終わり頃,Dr.Greenfield を代表として,不正咬合を非抜歯で治してゆこうとする風潮が生まれました.彼は,全患者の98.5%について,非抜歯治療をおこない素晴らしい成果を挙げております.

抜歯?非抜歯?

Dr.Greenfieldは歯科大学卒業1971年から,日本矯正歯科学会大阪での彼の講演があった2000年までの29年間に,7000例の非抜歯での治療に成功しています.単純計算では,年間240名以上の患者さん方が1本の歯も抜歯することなく矯正治療を終了しています.確かに大切な歯ですので,抜かずに済めばそれに越したことはありません.ただし,ここで気をつけていただきたいのは,この方法での治療が成長期にある患者さんたちに限定しておこなわれているということです.矯正の先進国であるアメリカにおいては,矯正の中にもさらに専門分科ができ,舌側の見えない矯正しかしない先生や,成人だけしかみない,といったようにさまざまな得意分野をもつ先生がいらっしゃいます.この非抜歯治療のDr.Greenfield は,成長期にある子供しか見ません.それで98.5%もの歯を抜かないでおこなう治療に成功しているのです.ところが,日本では,なぜか早とちりをしてこの方法で成人を治療してしまって,すべての歯の根が歯茎から出てきてしまったとか,中間に存在する4番を抜歯すると,両となりの歯を平行に移動させてゆく技術がないために,かわりに一番奥にある7番を抜くといった不純な動機でこの方法を流用しているドクターもいるようなのです.第二大臼歯は立派な臓器ですので,私自身はその抜歯には原則として(親知らずをかみ合わせに参加させる場合を除いて)反対です.

抜歯?非抜歯?

画像説明 :

①主訴 : なし Dr. Baily より転院

②診断名あるいは主な症状 : 空隙歯列

③年齢 : 8歳4ヶ月

④治療に用いた主な装置 : エッジワイズ装置

⑤抜歯部位 : 非抜歯

⑥治療期間 : 5年2ヶ月

⑦治療費概算(外税) : 初診料 ¥5,000  診断料 ¥50,000  初診料 ¥540,000  処置料 ¥5,000

⑧リスク副作用 : 所見無し

ここで少しだけ,私たち人類の進化の話をさせていただきます.進化はターミナル・リダクションといって,中心から遠いところから起こってきます.私たちが尻尾を失ったのも.指の中で小指が一番小さいのも,また親知らずが生まれつきない人がいるも,この原理に従っているあらわれです.歯にしても,同じ名前のたとえば切歯では,中心に位置する中切歯より,その隣の側切歯のほうが小さくなっています.そんなふうにわたしたちの進化が進んできて,遺伝子による状況に合わせたさまざまな変化が生じてきたのですが,歯並びで言うとちょっとした不都合が生じてきました.それが何かというと,デコボコの歯並びが増えてきて,このままではものを噛むことができなくなって,人類が滅びてしまうのではないかという危惧が生じてきたことです.遺伝子は歯の大きさでそれを調節しようとしました.つまり,最も得意分野である側切歯や,同じ名前の歯でより中心からはずれた第二小臼歯の大きさを小さくすることによって,叢生(デコボコの歯並び)を解消しようと試みてきたのです.ところがそれが間違った,進化の袋小路に人類を誘導していることに最近このところやっと気付いたようなのです.つまり,どんなに第二小臼歯を小さくしたところで,八重歯や出っ歯はなくならず,奥歯が倒れてきて噛み合わせはもっと悪くなってしまうことに遺伝子は気付きました.これまでの得意分野での調節に失敗した遺伝子は,パニックを起こして,その結果多数歯欠損(当院では,一卵性双生児の方で,姉妹そろって10本づつ本来必要な歯が先天的に欠如した方がいます)などがおきやすい現象が生じているようです.

Ext?non?
抜歯して治すか非抜歯でゆくかそれが問題だ

私たちの現代は,遺伝子レベルの悠久の時の流れから見ると,進化の過渡期にあるようです.ある矯正歯科医の意見では,そのうち先天的に第一小臼歯が欠損した突然変異の子供たちか生まれてくることによって,この現象は解決するらしいのです.ところが彼のコンピュータシミュレーションからは,こういった未来は2000年も先の出来事らしいのです.つまり,25歳で次の世代が生まれてくるとして,80代も先のことのようなのです.それまでは私たちの歯科矯正の仕事はどうやら続いてゆくようです.また,一家庭内で獲得形質として,歯科矯正治療が数代にわたっておこなわれると,ひょっとして,この2000年はもう少し近いものになってくるかもしれません.実は,当院にひとりだけ全4本中3本の第一小臼歯を先天的に持って生まれなかった患者さんがいます.現代の歯科矯正治療は,いわば進化を先取りするような形でおこなわれているのです.

日本矯正歯科学会でも,抜歯非抜歯のコンセンサスを得るため,一方では前述のDr.Greenfield と,もう一方では抜歯はおこなうものの数十年にわたるすばらしい長期安定症例を多数お持ちのDr.Boley に討論のようなかたちで講演をおこなって戴き,そのうちからコンセンサスを導き出そうとする試みをしました.

Dr.Greenfield が最初に壇上に立ち,その非抜歯による素晴らしい理論を展開され,続いてDr.Boley が左・中・右の三連のスライドを駆使して矯正動的治療後の長期安定性について述べられました.Dr.Greenfield の方法も素晴らしいものでしたが,Dr.Boley が非抜歯治療とはそもそも拡大であるといった点に重きを置き,最後のスライドで日本の夏祭りで遊ぶ子供らの映像を映してこういわれました.「これらの人たちに,本当に10年後20年後の結果が出ていない方法で治療をおこなって本当にいいのでしょうか?」いつの日かDr.Greenfield の方法もきっとこうした time-tested を経て再び私たちの前に現れるでしょうが,その講演の座長を務められた福原昭和大学名誉教授が,20世紀初頭の著名な矯正歯科医であるDr. Calvin S. Case の言葉を引用して語った言葉をもって,日本矯正歯科学会としての統一見解としたようでした.すなわち,”The failure to extract teeth when demanded is quite as much malpractice as the extraction of the teeth when not demanded.(必要なときに抜歯しないでいるのは,抜歯をしてはいけない症例で抜歯をするのと全く同様,間違った治療だ.)”

抜歯?非抜歯?

それではクイズの正解です.一番目は抜歯.二番目から四番目まではすべて非抜歯.最後の五番目は抜歯症例です.
いかがでしたでしょうか? 全部正解でしたか? ごらんになってお分かりの通り,
きちんとした診断をしておこなわれた矯正治療では,それが抜歯によるものであっても非抜歯によるものであっても,
甲乙つけがたいほどの緊密な治療結果が得られます.きちんとした矯正歯科医を受診すればご心配は無用です.

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定

「抜歯を伴う矯正治療の歴史」チャールズ・ツイードの功績

DrCharlesTweed

前々回,前回とお伝えしてきたように,矯正歯科の元祖,茶の湯で言えば千利休に当たる,エドワード・アングルは非抜歯論者でした.

“神様が32本の歯をくださった”・・・がその理論背景.

4本の小臼歯抜歯による,世界的にスタンダードとなっている,エッジワイズ治療法は,アングル門下のチャールズ・ツイードによって発展してきました.

ツイードは非抜歯論を貫徹したアングル師匠にいわば叛旗を翻したのでした.

なみ居る先輩たちが・・・

“アングル師匠の言うことを聞かなくちゃダメじゃないか!”

“じゃあいったい誰が1番うまく治せたかここに並べてみようじゃないか?”

・・・の一言で反駁し,やはりツイードの症例が他のどのオーソドンティストが治験した症例よりも優れていて,しかも何年立っても後戻りを起こさず,顔の美しさも優っていたのです.

彼のこの発言から現在に至るまで,わたしたち矯正歯科医は,学会で自分の治した症例の模型を陳列する事を連綿と続けてきております.

矯正歯科に従事するからには,症例展示は必須のこと.学会にも症例を提出しない,ホームページもイラストで済ませる.これには賛成できません.

TweedTriangle
抜歯基準のために設定されたツイード三角=IMPA90°が理想とされる

また,チャールズ・ツイードは,セファロ上で,ツイード三角を理想として,下顎下縁平面と下顎中切歯の歯軸のなす角度が 90 ° であるべきとしました.図に示した症例では,初診時 110°.ツイードが示した基準値である 90° にするためには,小臼歯抜歯をして,20° アップライトしなければなりません.2.5° = 1mm 換算しますので,この症例では 8mm. しかし,字面どおりでは,dish-in (お皿のような顔?) ・・・といって,おばあちゃまのような寂しい口元になってしまうので,実際にはこの半分 = 4mm のリトラクション= 後方移動を目標に,治療計画を設定してゆきます.

下顎下縁平面が緩やかな人も,急傾斜した方もいるので,のちにインディアナ大ではL1- NB= 4mm .下顎中切歯切縁とおでことB点(= 歯に影響されない歯槽最前方点) を結ぶ線までの距離が4mm が基準値であるとしました.ちなみに非抜歯論を掲げる学派の中には,こういった基準値を公にしている人は,まだいないようです.

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定

だれも馬面になる事を望んでいない 治療後のナチュラルな安定性から抜歯を視野に入れた矯正歯科治療を考えていかねばならない”

Prof. Sheldon Peck

2013年10月7~9日松本で開催された第72回矯正歯科学会 当院=矯正歯科 鎌倉 dentfaco院長の山本一宏も全日出席し

“歯の先天性欠損症の歯科矯正学的改善”

・・・について発表させていただきました

特別公演はボストン大学・ハーヴァード大学を経由して現在ノースキャロライナ大で教鞭をとるシェルドン・ペック教授による

“抜歯・保定そして安定性: 矯正歯科の真実を求めて”

ペック教授は個人蔵では最大のレンブラントの蒐集家

驚くべき事実が語られました(因に米国ではヘッドハンティングですので大学を移れば移るほど優秀という事になります)

ペック教授はエドワード・アングル賞を2度も受賞しているにもかかわらず

“アングル先生の妻アンナはアングル先生の治療の失敗からその horsy look (馬面?)・・・に生涯歯について悩まれていた”

・・・という内容

言わば表千家の家元が千利休の失敗をあげつらうような事日本ではちょっと憚るような内容

ペック教授は左から右の向かう時系列で下から上に向かう抜歯頻度を釣り鐘型にお示しになりアングルの0%からトゥイードの80%を経て

抜いてまで治しても訴えられれば元も子もないから?現在ではまた0%に近づきつつある現況についてこう述べられました

“だれも「馬面」になる事を望んではいない治療後のナチュラルな安定性からやはり抜歯を視野に入れた矯正歯科=歯列矯正治療を考えていかねばならない”

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定

「非抜歯で矯正するということは歯列を拡大すること!」

美少女製造業

「非抜歯で矯正するということは歯列を拡大すること!」

以前この blog でご紹介した通り

頭蓋は脳頭蓋と顔面頭蓋に分類されます

ヒトの顔を形づくる顔面頭蓋のうち

その80%が

上の歯が植わっている上顎骨と

下の歯が植わっている下顎骨

歯科大の法医学の教授が

乾燥頭蓋から粘土で生前の顔を再現する

複顔法についても紹介させていただきました

非抜歯で矯正するということは歯列を拡大すること!

・・・つまり

顔をでかくすること

おちょぼ口は褒め言葉

・・・でも

でかい口はそうではない

顔が小さいは褒め言葉

・・・でも

でかい顔はそうではない

看板には”歯科・矯正歯科”ってあるのに

セファロ分析もせずに (セファロって何?・・・にジャンプ!)

非抜歯非抜歯・・・っていって

拡大矯正歯科しかしないところに行けば

ブスにされてしまいます!

矯正専門開業団体が上げている歴史上全ての症例のうち

抜歯で治した比率は57.4%

大相撲の入幕に何か力が働いていることを見抜いたのは

アメリカの統計学者でした

通常の取り組みと明らかに開きがあったのです

非抜歯で矯正するということは歯列を拡大すること!

非抜歯しかしない?
カニじゃあるまいし
横にしか行けない?
プロなのに??

カニじゃあるまいし

横にしか行けない?

わたしたち矯正歯科医は

歯列を拡げたり

縮めたり

歯冠より長い歯の根をを平行移動させたり

歯を長くしたり

逆に骨の中に押し戻してゆくこともできます

拡大の技術しか持ち合わせていない歯医者は避けて無難です

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定

「矯正歯科における抜歯の是非-矯正治療後の安定性の確保の点から」

NonExtGrowingCase

(上の写真は矯正歯科医が治療したムシ歯が1本もない非抜歯= どこの歯も抜かずに治した矯正歯科治療成長期女性症例)

兼ねてから矯正学の争点であり,学会レベルでは決着がついている,矯正歯科における抜歯の是非について,矯正治療後の安定性の確保の点から論じてゆこうと思います.まず,その1回目の話題は・・・”頬筋機構”

BaccinatorMechanism
外側からは顔の筋肉がマスクのように内側からは舌圧が歯列を安定させる

図は,矯正歯科学の聖書とも言われる,グレーバーのブルーブックから

頬筋機構= バクシネーター・メカニズム= baccinator mechanism

筋学
頰と舌の圧力の均衡が歯列を安定させる

歯列は,外側からは

顔の筋肉である口輪筋・頬筋と上咽頭収縮筋がマスクのように取り巻く

一方で

内側からは舌の存在が舌圧としてかかり

その双方の均衡から正しい形態を備え安定します

頬筋機構
キレイな歯列は顔の筋肉と舌圧のバランスから

ワイヤー矯正であろうと

インビザラインであろうと

セファロ分析もせずに

非抜歯非抜歯といって拡大して

頬筋機構の均衡を乱せば

たちまち後戻りを起こします

価値ある本当の矯正矯正治療は

セファロ分析による診断から・・・

 

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定

セファロの目的  D) 矯正治療結果の安定性の判定

20YrsPostRetentionOrthoCase

矯正歯科の目標は・・・

  1. 機能性の回復= しっかりと噛めること.車検からピカピカで返ってきても,エンジンがかからなければダメ!
  2. 安定性の確保= この症例のように,10年経っても,20年経っても安定して,くずれない歯列.
  3. 審美性の獲得= 片目の美女がありえないように,従前の機能の上に立つ美.

ここで,カマクラデントフェイシャルオーソピディクス・山本歯科・矯正 = 矯正歯科鎌倉 dentfaco  blog が,sixcre サーバー上に移行した直後にご紹介させていただいた,矯正治療終了後20年が経過した安定症例に登場していただきましょう.

上に掲げた症例TRさま.

画像説明 : TRさまは,18歳の半ば,矯正装置=ブレースを付けたまま,アメリカから帰国しました.当院院長が所属しているAAO= アメリカ矯正歯科医師会は,世界中にネットワークを持ち,ブレース = 矯正装置をつけたままの転院が可能です.治療費のバランスフォームまで含んだトランスファーフォームがあるのです.当院での1年半におよぶ矯正動的継続治療を経てフィニッシュしました.

上に掲げた画像は,矯正装置を外してから20年が経過した時点ものです.すべての歯が,まっすぐで,隙間なく,デコボコもなく,4歯の小臼歯抜歯をアメリカにてすでに済ませていましたが,抜歯空隙も微塵も残っておらず,フロスを通せば,パチンパチンと音をたてる程です.”価値ある本当の矯正治療”・・・を体現する一例です.

しっかりと噛めるという機能性に,20年間微塵も後戻りを起こさない安定性.さらにその上に構築された審美性.昨年も年に一度のフォローにお見えになり,DH= 歯科衛生士の一人により,歯周病による炎症の一切ない健康な歯茎が確認されました.ちょうど今年で矯正治療終了後25年経過しますので,医療安全のため,また資料を採得することをご了承いただき,皆様に紹介させていただく所存です.

矯正治療が終わっても歯並び・噛み合わせの安定性が得らえず,たちまち後戻りをしてしまえば,治療した意味がありません.

SuperimpositionOfAfteerPostRetention
セファロの重ね合わせによる治療終了後・保定完了後の安定性の評価
ToothFracture
親子2代にわたり“歯ぎしり・食いしばり”の研究を続けている押見先生の論文から身体中で一番固い歯が真っ二つに割れてしまっています

セファロについて連続してお伝えしてきた最後の話題,”矯正治療における安定性の判定”・・・にもセファロは有力な武器となります.専門的には”生理的顎位”・・・といいますが,矯正治療中にはこの位置が乱されることがないように,細心の注意を払って歯の移動を管理してゆきます.筋肉は自分の長さを記憶していますので,徒に引き延ばされたりすれば,もとの長さに戻ろうとして,食いしばり反射を始めます,これが歯や歯周組織に為害作用として働いて,歯の破折や歯根の断裂といった障害が生じます.

FractureOf Root
歯の根が不適正な噛み合わせの結果断裂してしまうことがあります

次回からは,兼ねてから矯正学の争点であり,学会レベルでは決着がついている,矯正歯科における抜歯の是非について,矯正治療後の安定性の確保の点から論じてゆこうと思います.

 

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定

NG矯正その2 “もうやめて!イッタリキタリ矯正”

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副題 : “インプラント矯正やりません!”

keyword : イッタリキタリ矯正 インプラント矯正 拡大床 マウスピース矯正

昨今わが国の巷で行われている,矯正歯科認定医や矯正歯科専門医を持たないにも拘らず,矯正歯科や歯科・矯正歯科の看板を掲げている,GP= 一般歯科医による被害についての二つ目の報告です.

本来118年の歴史を持つ現代歯科矯正学(current orthodontics)・・・に流行り廃りなどもないのですが,最近”流行っている”方法に拡大床とマウスピース矯正とインプラント矯正が有ります.

いずれもカマクラデントフェイシャルオーソピディクスでは現在行ってはおりません.

今回は
“インプラント矯正”・・・について.

インプラント矯正・・・は,ホネに金属の杭・・・を打って,それを固定源として歯を動かしてゆく方法で,それ自体は大して害を及ぼすものでは有りません.”インプラント矯正”の手法を用いて素晴らしい結果を出している国内・海外の先生も知っています.

利点としては・・・

  1. 努力がいらないこと.
  2. 矯正のプロとしての教育を受けていなくても,つまり,バイオメカニクスの理解なしでも,失敗することなく,ある程度歯を並べてゆくことができる.
  3. 歯列の最後臼歯のさらに最後に植立することによって歯列全体を後方に移動でき,非抜歯の機会が増える.

・・・など.

一方欠点としては

  1. 強い力がかかってしまい,骨の表面が岩のようにデコボコしてしまう.
  2. 歯根吸収が起きやすい.
  3. 異物を外科処置で埋入するため感染することがある.矯正歯科鎌倉 dentfacoではSAS= ホネをアンカーとしたこの方法行なっていないのですが,過去に九州にある大学から転院してきた症例で,頬骨弓にこのインプラント矯正が施されていたことがありました.この患者さんの口腔衛生習慣によるものとも思われますが,冬になるとインプラント体の周辺から排膿していました.頬骨弓は眼目の直下にありますので,ちょっと心配しました.

・・・など.

矯正歯科医におけるセファロのメリットについて,シリーズでお伝えしている最中ですが,セファロ分析の結果の診断結果に立脚した治療方針の立案では,治療の方向が,一定でブレることなく,いい歯並び・かみ合わせである結果に向かってまっしぐらに進めることが挙げられます.

ここで,最近”流行っている”拡大床とインプラント矯正のコンビネーションで行われることが多い最近の矯正治療に警鐘.

“あとでインプラントを打って引っ込めてゆくのに,
なぜ学童期=混合歯列期に拡大床を入れて顎を拡大するのですか?”

以前の blog でも語った通り,いつもだと鎌倉駅に降り立っても,江ノ電を乗り継ぎ,鎌高前の”スラムダンク踏切”に沿って,七里ヶ浜シーサイド通りを潮端に沿って,捻れた音叉の形をした坂を登攀して,我が家に帰るのですが,今夜は三日続いた学会出席の後でもうへとへと.駅前からタクシーに乗ったところ,タクシーは若宮大路を八幡様の方に左折.八幡宮を右に見て,巨福呂坂・・・を今帰ってきたばかりの東京方面に向かって・・・なんて勘弁して欲しいですよね!

歯も生き物です.あまりに意味もなく,揺さぶりをかけられ”イッタリキタリ矯正”・・・されれば,歯根吸収や歯槽骨の退縮をおこします.

冒頭副題で述べた通り矯正歯科鎌倉 dentfacoでは,”インプラント矯正やりません!”

その理由は,デントフェイシャルオーソピディクス=顎外力=整形力を用いた=非外科処置を旨とした顎顔面整形歯科を信条とし日常診療を行っているからです.

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定