セグメンテッド・アーチ・テクニック

ナンダ先生の久しぶりの来日に合わせ

矯正歯科医による本格的な矯正治療について語ってゆきたいと思います

コネチカット大学名誉教授ナンダ先生と
コネチカット大学名誉教授ナンダ先生と

ご存知の通り矯正治療には

生け花におけるように

いくつかの流派があります

セグメンテッド・アーチ・テクニックの創案者バーストン教授
セグメンテッド・アーチ・テクニックの創案者バーストン教授

当院でルーティーンに行われている

MEMO mechanics は

ナンダ先生の方法と同様

ドクター・バーストーンの

セグメンテッド・アーチ・テクニックを

その源流としています

IndianaUnivSegmentedArchTechnique
10本のワイヤーがいちどきに口に入るインディアナ大セグメンテッドアーチテクニック

その特徴としては

理論的には

それまで定性的に行われてきた矯正治療を

きちんとした数理として分析したこと

biomechanics
矯正歯科学におけるバイオメカニクス=生力学

バイオメカニクスと呼ばれるこの理論は

何ら支点の存在しない

非ユークリッドの

フリー・ボディー・ダイアグラムを

その基盤にしています

ナンダ先生のマッシュルーム・ループ
Dr.Nanda’s mushroom loop

矯正学界全体での

過去における治療例の7割を占める

抜歯症例でお話ししますと

歯冠より長い歯根を持つ歯は

単純に力をかけると

抜歯部位に向かって倒れ込んでしまいます

AlphaBetaMEMORetractingArch280
AlphaBetaMEMORetractingArch280

それを防ぐために

1/8 ~ 1/10 の圧下力を同時に加えるため

セグメンテッド・アーチ・テクニックでは

前歯部と奥歯部の中間に位置するループに

αβベンドと称ばれる約90°のベンドを組み込みます

KamakuraGeneLoopsEtPawLoops
ゴルファーがウッドとアイアンを持ち替えるように2種類のループをつかうMEMOテクニック

冒頭に掲げた

当院創案のループ

 

ゴルファーがウッドとアイアンを持ち替えるように

最初はカマクラ・ジーン・ループ

で大雑把に早く

次にポー・ループで精密に

計画的に抜歯した空隙を閉鎖してまいります

 

また

生け花でいうと池坊みたいに

大きな財団である

矯正学に抜歯の概念を導入した

ドクター・ツイードの方法では

最初に犬歯を移動させてから

4前歯を動かす

二段階の方法をとるのに対し

我らがインディアナの方法では

6前歯を同時に動かしてゆきます

そのため約半年の動的治療期間が短縮されます

 

ところで

今回の新潟における

第82回日本矯正歯科学会その抄録で述べておられる

“ここのところの
非医療系の営利を目的とした
企業の参入から

現在矯正治療全体の25%に及ぶ
アライナーであるが
その成功率は15%~80%にとどまり
これはワイヤーを用いた固定式装置では
およそ容認される値ではない”

といった部分について

次回からもう少し詳細にほりさげてゆこうと思います

https://www.youtube.com/@user-EluaLove8720

https://blogmura.com/profiles/11154434/?p_cid=11154434

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