セファロを用いての矯正治療のアウトカムの判定

骨格性上顎前突OJ12mm
骨格性上顎前突OJ12mm
第17回日本矯正歯科協会(JIO)学術大会
第7回日本歯科矯正専門医学会(JSO)学術大会
「JSO会員の症例展示」
「顔貌に著しい改善を見た骨格性上顎前突成人女性症例」

スキームのセファロトレース黒が治療前
セファロトレース赤が治療後
治療前出っ歯だったこの症例で
治療前後で
マウスピース型矯正では不可能な
前歯2本分の後方移動が起こったことがわかる
突出した口唇も突出した口唇も
ほぼE-Lineまでの後退を見た

矯正歯科臨床において
症例分析による不正咬合の診断と
治療計画の立案以外で
セファロのデータの用途として最も利用価値の高いものとしては
スーパーインポジッション=治療前後のセファロの重ね合わせによる
矯正治療結果の判定があります

お伝えしたとおりセファロは
イヤーロッドで耳の穴を固定した
規格写真ですので
矯正治療前後で変化することがない
S点(蝶形骨トルコ鞍中点)
N点(鼻骨前頭縫合)
Superimposition SN plane at S
などを基準として
矯正治療効果の判定に用いることができます

いくらマウスピース型のインビザラインやアライナー
といえども歯を動かして
口腔顔面複合体の形と機能を変えてゆく医療であるなら
セファロ撮影は必須です

以前にお伝えした
都内から矯正装置を入れたまま転院された症例
でもお伝えしましたが

矯正治療方針の問い合わせと
治療前の資料の譲渡を依頼した時に
“資料は採取しておりません”
・・・なる回答を得たことをお伝えしました

最初の状態の記録がなければ
最悪の場合でも
裁判に持ってゆきようがありませんね?!

矯正治療前に資料の採取がない矯正治療は
避けておいて無難でしょう

https://www.youtube.com/@user-EluaLove8720 

https://blogmura.com/profiles/11154434/?p_cid=11154434

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キチンと治る矯正治療の診断(セファロによる抜歯・非抜歯の判断基準)

Tweedの三角

さまざまな種類の不正咬合が存在します

昨夜の blog で診断のないところに
医療はないことを語りました

出っ歯・受け口などの前後的不正
開咬(奥歯があたっても前歯が合わない)・過蓋咬合(深い噛み合わせで下の歯が見えない)

・・・などなど

これらの原因が
歯にあるのか
骨格にあるのか
セファロを分析して診断してゆきます

一例を挙げれば
Tweedの三角です

スキームに示した通り
1. 下顎下縁平面と下の前歯のなす角が90°
2. 下顎下縁平面とフランクフルト平面のなす角が30°
3. フランクフルト平面と下の前歯のなす角が60°

症例では1.が108°あるため抜歯をして90°にするため
下の前歯を18°アップライトする診断となります

ボーンハウジング=骨の器
・・・に溢れずに収めることができなければ

溢れてしまったミルクが
元の瓶に戻せないように
骨の器を突き破って神経が切れて仕舞えば
歯は死んでしまいます

さらに歯列は拡大して口いっぱいになり
口元は”猿化”して
大顔になります

そんなことがないようにわたしたち矯正歯科医は
セファロ・レントゲンを撮影し
形態分析して
治療方針を立案して参ります

最近
矯正歯科医の手を離れて
一般歯科医の
さらには
クロネコヤマトをはじめとする
業者の関わることとなった矯正治療

矯正歯科医が専門院(一般歯科の看板がない)にて行う
矯正治療を除いて
一切セファロ分析が行われていない現状です

再三にわたって繰り返す通り
“セファロ分析のない矯正治療”
・・・はデタラメです

  1. いつまで経っても結果が見えない
  2. だんだん歯が出てきたように思う
  3. 口元がお猿のようにもっこりしてきた
  4. 顔が大きくなった気がする
  5. 全部の歯が滲みてきた
  6. 頭が割れるように痛い

・・・などの症状が出てきたら
待ったなしです
口ゴボになるのも嫌なら
お近くの矯正歯科専門院を受診してください

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