スキームのセファロトレース黒が治療前
セファロトレース赤が治療後
治療前出っ歯だったこの症例で
治療前後で
マウスピース型矯正では不可能な
前歯2本分の後方移動が起こったことがわかる
突出した口唇も突出した口唇も
ほぼE-Lineまでの後退を見た
矯正歯科臨床において
症例分析による不正咬合の診断と
治療計画の立案以外で
セファロのデータの用途として最も利用価値の高いものとしては
スーパーインポジッション=治療前後のセファロの重ね合わせによる
矯正治療結果の判定があります
お伝えしたとおりセファロは
イヤーロッドで耳の穴を固定した
規格写真ですので
矯正治療前後で変化することがない
S点(蝶形骨トルコ鞍中点)
N点(鼻骨前頭縫合)
Superimposition SN plane at S
などを基準として
矯正治療効果の判定に用いることができます
いくらマウスピース型のインビザラインやアライナー
といえども歯を動かして
口腔顔面複合体の形と機能を変えてゆく医療であるなら
セファロ撮影は必須です
以前にお伝えした
都内から矯正装置を入れたまま転院された症例
でもお伝えしましたが
矯正治療方針の問い合わせと
治療前の資料の譲渡を依頼した時に
“資料は採取しておりません”
・・・なる回答を得たことをお伝えしました
最初の状態の記録がなければ
最悪の場合でも
裁判に持ってゆきようがありませんね?!
矯正治療前に資料の採取がない矯正治療は
避けておいて無難でしょう
https://www.youtube.com/@user-EluaLove8720
https://blogmura.com/profiles/11154434/?p_cid=11154434