きりりと凛々しい口元に/抜歯を視野に入れたワイヤーによる矯正治療前後セファロ重ね合わせ

世界矯正歯科健康月間である10月

3夜にわたって矯正歯科医がセファロを経た診断により、抜歯を視野に入れ、4歯の小臼歯抜歯の治療計画のもと行われた、エッジワイズ装置(ワイヤー)を用いた矯正治療を行なった青年の症例を紹介させていただきました.

矯正歯科専門医による矯正治療結果を、セファロの重ね合わせから、上に示します.矯正治療前を示すのトレースから、治療後を示すのトレースまで、上アゴでは約2歯分の歯の後退が起こっていることがわかります.

DATA :

画像説明 :

1 : 主訴 : 歯並びが悪い
2 : 診断名あるいは主な症状 : 叢生を伴う両歯槽前突症(アーチレングス・ディスクレパンシー)
3 : 初診時年齢 : 19歳4ヶ月
4 : エッジワイズ装置
5 : 抜歯部位 : 上下左右第一小臼歯
6 : 治療期間 : 2年0ヶ月                               7 : 治療費概算(外税) : 初診料 \5,000 診断料 \50,000 基本料 \540,000 処置料 \5,000
8 : リスク副作用 : 所見無し

その結果、第一夜で紹介させていただいた様な、くちもとの劇的な変化が起こりました.

きりりと凛々しい口元に/抜歯を視野に入れたワイヤーによる矯正治療
きりりと凛々しい口元に/抜歯を視野に入れたワイヤーによる矯正治療

きりりと凛々しい口元に/抜歯を視野に入れたワイヤーによる矯正治療

この症例、もし,専門家の手から離れて,”hanaravi” や”Oh my teeth”,さらにクロネコヤマトまで,マウスピースで矯正されたとすれば、10中8、9非抜歯=どこの歯を抜歯することなく行われたことでしょう.

歯を抜かずに済めばいいですが、学会でもガイドラインに示しているように、この症例非抜歯で治したところで、矯正治療がおこなわれたことにはなりません.

非抜歯で矯正するということは、歯列を拡大することです.曲線をまっすぐ伸ばせば長くなるように、デコボコした歯をますぐにすれば、歯列はひとまわり大きくなります.口がデカくなっても、大顔になってまで歯並びを整えようとする人はいないはずです.

初診時、若い人たちが言うところの”口ゴボ”状態だったこの症例.さらに口元は突出し、口を閉じることはできなくなったことでしょう.

歯は、ボーンハウジングと言われるように、骨の器に収まるように矯正しなければ、神経が途切れて死んでしまいます.

専門医の手から一般歯科に、さらに医療の手から離れ,医師の手による医療としてでなくなった矯正治療は、確かに通院することなく,自宅で簡単に行われるようにまでなり、便利になり、敷居が低くなり、受診率の増加にもつながると思いますが、実際問題安全なのでしょうか?価値ある治療が本当に行われるのでしょうか?

タクシー営業が、もし、二種免許が必要なく行えるようになったら、さらに、無免許でも良くなったら、事故率はどう変化するでしょう?

胃ガンになれば、癌性潰瘍ができるのは当たり前.でも胃潰瘍だけ治療して、ガンを治さなくて、本当の医療と言えるでしょうか?

矯正歯科医の手を離れた矯正治療.旧専門医会の調査から,学会レベルで治っていると評価できる症例は,わずか10%~20%に止まると言われます.

今回の特集,2年間の矯正治療を終えて,装置が外れ,素晴らしい笑顔を手に入れた青年の治療結果である治療前後の歯並び・噛み合わせを示し,注意を促しました.今回をもって最終回とします.

上に示した矯正治療前後セファロの重ね合わせ、もう一度ご覧ください.

元来、医療とは、患者主役の、医師によって行われる行為です。施術側には、医師による全責任のもと、看護師・歯科衛生士・歯科技工士などパラメディカル・パラデンタルの面々は、医師の治療をサポートして、心を込めた手当を遂行します。

ところで、前にも語りました通り、マウスピースによる矯正、現時点で、薬事も通過していない、学会からも認められていない、医療行為です。なぜかまかり通っている。そして、ついに、医療ではない、ビジネスとして、オピニオンリーダーまで駆り出して、言葉巧みに蔓延しようとしている。

思い出してほしいのは、矯正治療において、基本は、従来(コンベンショナル)からのマルチブラケット法と称ばれる、ワイヤーによる矯正法。1900年のアングル・スクールのスタートから連綿と継続する世界に認められた安心・安全の王道をゆく方法です。著者の認定を受けているWFO, AAO, JBO, 日本矯正歯科学会、・・・と、世界中の学会から認定を受けています。

一定の制限のもと、抜歯症例をも含めた、いい成果を示している歯科医師も中にはいる。

ただし、ここで言える事は、これらの、マウスピースを用いての、矯正治療に成功している歯科医師は、学会認定医などの、従来(コンベンショナル)からの矯正装置でも治せるひとたちです。失敗を避けたければ、医院の選択が重要な決め手となります。

近いから便利、簡単に治る、安くすむ、取り外しだから失敗しても大した被害はない・・・などの軽い気持ちで飛びついても、騙されたと気付くのは2年も経ってから。お金も、費やされた時間も戻ってはきません。

外科矯正まで含めればありとあらゆる症例に対応可能なワイヤーによるコンベンショナルな矯正治療と異なって、マウスピースによる矯正は対応不可能である以下のような禁忌症例があります。ところが、どこの医院のウエブサイトを見ても、すべての症例に対応可能と書かれているようです。マウスピース矯正で絶対してはならない禁忌の症例は以下の通りです。

マウスピース矯正における禁忌症例

  1. 強度の叢生 #歯並びが悪い #乱杭歯 #ガチャ歯 #デコボコの歯 #バイマックス
  2. 骨格性不正 #顎口腔機能診断施設 #アゴ切り手術
  3. 小児矯正 #成長発育 #ディファレンシャルグロース
  4. 20H/day 装着義務 #アンフィット #矯正治療失敗

以下のテーマをもとに、122年の歴史に裏打ちされた、マルチブラケットを用いた包括的な素晴らしいワイヤー矯正について、語ってゆこうと思います。

今行われている医療行為に不信感のある方は,セカンドオピニオンとして受診可能ですので,ご一報お待ち申し上げます.

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院長:矯正歯科専門医 山本一宏

日本矯正歯科学会認定医・矯正歯科専門医

日本成人矯正歯科学会認定医

日本矯正歯科協会(JIO)正会員

日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定医

American Dental Association,

American Association of Orthodontists,

World Federation of Orthodontists, Member

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