(上の写真は矯正歯科医が治療したムシ歯が1本もない非抜歯= どこの歯も抜かずに治した矯正歯科治療成長期女性症例)
兼ねてから矯正学の争点であり,学会レベルでは決着がついている,矯正歯科における抜歯の是非について,矯正治療後の安定性の確保の点から論じてゆこうと思います.まず,その1回目の話題は・・・”頬筋機構”
図は,矯正歯科学の聖書とも言われる,グレーバーのブルーブックから
頬筋機構= バクシネーター・メカニズム= baccinator mechanism
歯列は,外側からは
顔の筋肉である口輪筋・頬筋と上咽頭収縮筋がマスクのように取り巻く
一方で
内側からは舌の存在が舌圧としてかかり
その双方の均衡から正しい形態を備え安定します
ワイヤー矯正であろうと
インビザラインであろうと
セファロ分析もせずに
非抜歯非抜歯といって拡大して
頬筋機構の均衡を乱せば
たちまち後戻りを起こします
価値ある本当の矯正矯正治療は
セファロ分析による診断から・・・