“先生!”インヴィザライン”やってらっしゃいますか?!”
どこの学会だったか?
昔から知っている矯正材料の業者の古株が声をかけてきた.
“コッチはプロだ!そんなもんやるわけないだろ?
1900年から連綿と続くエッジワイズ装置の勝るものはないんだから”
・・・とわたし.
鳩が豆鉄砲食らったように
“・・・そうですよね~~”
確かにどの業界にもずば抜けた奴はいる.・・・でも一般が真似てみたところで,足元にも及ばないだろう.
インヴィザライン・・・も,2010年の我が国導入時には槙昭和大教授が窓口になって,大学で5年以上の修行を条件に受講を募った.
なぜかというと,もしこの方法で失敗しても,コンヴェンショナルな他の方法で治すことができるから.
・・・それが,現在では,歯科医師免許を持っていれば誰でも行うことができる.
日本矯正歯科学会広報紙でも,明らかにワイヤーを使った方法と比べ,結果は劣るとされているのに,わが国ではいまだ薬事も通っていないこの方法,お金のパワーには勝てないのか・・・つい先だってもマカオにある金ピカボールルームで世界大会が催された模様.
内科が薬屋の手先でないように,矯正歯科も材料屋のためのものではない.