インビザライン は我が国に初上陸した2010年には,
受付にロボットを置くなど新進気鋭の
槙昭和大教授が窓口になって,
5年以上の矯正歯科臨床の経験があり
2年以上大学他の履修が条件に受講を募った.
なぜかというと,
もしこの方法で失敗しても,
コンヴェンショナルな他の方法で治すことができるから.
・・・それが,現在では,歯科医師免許を持っていれば誰でも行うことができる.
“先生!”インヴィザライン”やってらっしゃいますか?!”
どこの学会だったか?
昔から知っている矯正材料の業者の古株が声をかけてきた.
“コッチはプロだ!そんなもんやるわけないだろ?
1900年から連綿と続くエッジワイズ装置の勝るものはないんだから”
・・・とわたし.
鳩が豆鉄砲食らったように
“・・・そうですよね~~”
確かにどの業界にもずば抜けた奴はいる.
・・・でも一般が真似てみたところで,足元にも及ばないだろう.
日本矯正歯科学会広報紙でも,
明らかにワイヤーを使った方法と比べ,
結果は劣るとされているのに,
わが国ではいまだ薬事も通っていないこの方法,
お金のパワーには勝てないのか
・・・先だってもマカオにある金ピカボールルームで世界大会が催された模様.
内科が薬屋の手先でないように,矯正歯科も材料屋のためのものではない.
デコボコした歯をまっすぐに並べてゆくレベリング・・・は,抜歯症例を例に挙げると,
1)レベリング
2)リトラクション
3)ディテイリング
・・・の三段階からなる,
1)レベリング
ワイヤーを用いた本格矯正において,最初の段階で,最もたやすく完結する段階.通常3ヶ月から半年以内に完結する.
抜歯症例では,その次の段階の・・・
2)リトラクション
・・・の段階で抜歯した歯の空隙を閉鎖してゆくと同時に,突出した口元・ルーズな唇も改善してゆく.ところで,この段階.歯冠より長い歯根を平行に動かしてゆく技術がないために,多くの歯医者が非抜歯治療しか行わない理由となっている.
少し前に語った通り,非抜歯=どこの歯も抜かずに矯正治療を行なってゆく方法は,歯列を拡大してゆく.おちょぼ口や小顔は褒め言葉であるが,でかい口・大顔はそうとは言えない.インビザライン を含めた非抜歯治療は口と顔をでかくしてゆく治療であると肝に命じておいたほうがいい.以後のトラブルの元だから・・・通常矯正歯科医でおこなわれる4本の小臼歯を抜歯して矯正する治療では,ルーズな口元は改善し,プロファイルが良くなり,しかも,小顔になり,アンチエイジング効果すらある.
3)ディテイリング
・・・では,生理的に(病理的ではない!)安定した咬合を確立してゆく.
ワイヤーをセットすれば,もしくはマウスピースを入れれば,誰にでも歯を動かすことができるが(指しゃぶりを見ればよくわかるはず)それが価値のある本当の矯正治療になっているかどうかは,GP= 一般歯科医院での矯正治療成功率が20%程度だという,専門医会の調査を見ても明らかであるだろう.
今回のテーマは余すところ下記の記事のみとなります.
10)生涯にわたる歯並び・かみ合わせの安定性を考慮した治療法の選択
- セファロって何?
- セファロの歴史
- セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定
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院長:矯正歯科専門医 山本一宏
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
日本歯科矯正専門医学会(JSO)会員
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member