真っ白に輝く真っ直ぐな歯列
満面の笑みにひっそりと彩りを添える
真珠の首飾りのよう
皆の憧れの的です
わが国と異なり
ハリウッドの女優やCNNのキャスターに
八重歯のひとがいないのは
わたしたちプロの矯正歯科医が多数存在するからです
6年間の歯科医への道を踏破し
ナショナル・ボードとステート・ボードを取得
歯科医師の免許を取得した後
さらに数年のマスター・コースを経て
ABO (American Board of Orthodontics)=
アメリカン・ボード・オブ・オーソドンティクス
=矯正専門医認定機関 https://www.americanboardortho.com/
・・・の難関を突破し認定を受けたものに
はじめて矯正歯科医= オーソドンティスト= orthodontist=
・・・の称号が与えられます
しかもそれも10年限り
10年経ったら白紙に戻るので
直前になると準備を始め再取得に臨みます
歯科医はデンティスト= dentist
矯正歯科医はオーソドンティスト= orthodontist
矯正治療を受診するアメリカ人の80%が
矯正専門医はオーソドンティスト
・・・を受診します
しかし残念ながら
わが国では80%の矯正歯科受診者は
普通の歯医者
歯も削れば入れ歯も作る
一般歯科医に通院している現状です
そのため
”価値のある本当の矯正治療”
・・・に巡り会うことが稀有な現状にあります
例えていうならば
プロの使う材料を手に入れて
修行もせず経験もない
我々素人が天ぷらを揚げたところで
同じようにうまくはいかない
・・・ということ
その理由は同業者の林立とムシ歯の減少
矯正・整形材料の業者による節操なき販売
(インプラント材料ではコースを受講せねば販売しない風潮がある)
もちろん
治っていれば全く問題もないし
法的にも歯科医師免許があれば
さらなる資格の取得も申請も一切必要ありません
またGP= 一般歯科医の中には
ニューヨークまで矯正の勉強に行ってしまう人もありますし
不正咬合を未然に防ぐ取り外しのきく装置を
開発者まで昵近し伝道している方もありますので
一概には言えませんが・・・
2005年に2万7千件あった
“矯正歯科”・・・の看板は
現在3万件を超え
その後の専門医会の調査では
GP= 一般歯科医院での矯正治療治癒率は
10人の患者中一人か二人と言われております
美しくなるためにはじめたものの
期待通りにはいかず
いつまで経ってもなにもおこらない
・・・ならまだしも
“全部の歯がしみてきた”
“歯が骨の外に出てしまった”
“頭が割れるように痛い”
・・・などの健康被害が続出するに至り
遂には消費者庁の長官をして
日本矯正歯科学会に対し
“これ以上返金トラブルが多いと特定商取引法の対象にするわよ(*`へ´*)”
つまりエステ扱いにするまでに至った始末
“顔を美しくするためだけに矯正治療するわけではない
しかし,顔が美しくならなかったら矯正治療した意味がない”
・・・古くから言い習わされてきた
このレイモンド・チャンドラー調の命題.
実は矯正治療の本来の姿を,端的に云い得ています
痛い思いをしたくない・
長い期間大変な思いをしたくない・
歯を抜いてまで矯正治療したくない・
お金はあまりかけたくないなど
・・・こういった“矯正初心者”
・・・の心情にバイアスするような
手軽に・簡単に・安価で・短期間
・・・での謳い文句でおこなわれるようになった
“絶対抜かない=非抜歯”
“とりはずしのきく=マウスピース”
“最短1日”
“総額15万”
・・・などの“治らない矯正”
アメリカにおいては
トップ100ジョブの筆頭を飾るデンティスト
(毎年国家試験があり落ちれば地位は剥奪される)
例えていうならば毎年教員試験があるようなもの
このように高い社会的地位を保つ専門職が
わが国ではワーキングプアと揶揄される理由はここにあります
矯正治療を失敗せずに
価値のある本当のものとして完結させるためには,
矯正歯科医による1900年をもってその嚆矢とする矯正歯科における
タイムテステッド(time tested)= 歴史に裏付けられた
ブラケットとワイヤーから構成されるエッジワイズ法を選択することが
最も安全な近道であることを使命感を持って
わたしがこれからお伝えしてゆく所存です