2000年第59回の日本矯正歯科学会大会において,矯正治療黎明期20世紀初頭の著名な矯正歯科医であるDr. Calvin S. Case の言葉を引用して語った言葉をもって,日本矯正歯科学会としての統一見解としたようでした.すなわち,”The failure to extract teeth when demanded is quite as much malpractice as the extraction of the teeth when not demanded.(必要なときに抜歯しないでいるのは,抜歯をしてはいけない症例で抜歯をするのと全く同様,間違った治療だ.)”
数年前の大会でも質問に立った認定医ではない会員が議論を“抜歯・非抜歯”・・・にもってゆこうとしたところ,座長によって遮られる一面がありました.現時点で,学会レべルの議論はエビデンスをベースにしています(Evidence based medicine).学会レべルで議論に決着がついているにもかかわらず,非抜歯論を振りかざすというのはまさしくエンピリカル= EBMについては= http://www.dentfaco.com/dentfaco_sos.html・・・をクリック!
当院における2年8ヶ月の動的治療期間でフィニッシュした女性骨格性上顎前突不全症例について初診時から・試料採取・診断・治療方針の立案まで語ってまいりました.だいぶ濃〜い内容だったので疲れちゃったかな?最後までお読みくださりありがとうございます.矯正治療結果につきましては次回の blog でお伝えしてまいります.
2018 10/31 から,3日間パシフィコ横浜で開催される日本矯正歯科学会国際大会で “3 decades of Dentofacial Orthopedics in Japan (日本における顎顔面整形歯科の30年)”として発表を予定しております.ちょっと困った患者さんで,矯正歯科治療が受験に重なり,21回におよぶ当日キャンセル・無断キャンセル,16回におよぶ装置の破損から,当初の予定治療期間を延長し,3年8ヶ月の矯正歯科動的期間(歯に取り外しのきかない透明の装置を貼り付け実際に歯を動かした期間)でフィニッシュしました.顔貌の著しい変化が起きたことがわかります.なお本症例もひとつ前の症例同様,平成29年5月30日に施行された改定個人情報保護法に則って,患者さん本人の了承の上公開しております.
ヒトの顔の骨格の80%が,上の歯が植わっている上顎骨と,下の歯が植わっている下顎骨で,矯正歯科・顎顔面整形歯科治療で,セファロからの形態分析・診断・治療方針の立案により,美の基準通りに上下の前歯をコントロールしてゆけば,自然と顔かたちが美しくなる事は,法医学における複顔法からも自明の理であることを,昨日までの blog でお伝えしました.
今回お目にかけるのは,2018 10/31 から,3日間パシフィコ横浜で開催される日本矯正歯科学会国際大会に備えて準備中の演題= “3 decades of Dentofacial Orthopedics in Japan (日本における顎顔面整形歯科の30年)”のうちの一症例= 矯正歯科鎌倉 dentfacoにおける矯正・顎顔面整形歯科治療結果1)成人女性・・・です.3年6ヶ月の矯正動的治療期間(歯に取り外しのきかない透明の装置を貼り付け実際にはを動かした期間)でフィニッシュしました.顔貌の著しい変化が起きたことがわかります.なお本症例では平成29年5月30日に施行された改定個人情報保護法に則って,患者さん本人の了承の上公開しております.